ISO9001:2015 要求事項への対応方法(条項6)

6計画
6.1リスク及び機会への取組み
6.1.1
片括弧にあるような視点をもってリスク及び機会を決定することを要求している。この点については、前条項についても述べている通りなのでここで記載することもないが、「改善」を達成するよう要求されている点については注意をはらう必要がある。
システムの計画の重要性を示すものと考えられ、旧規格のように何か問題あれば、対応するような事後処理てきな対応を求めているものではない。
「改善」については、システムの改善についても計画的に行えるようなシステムを計画するように要求しているものと考える。
6.1.2
6.1.1で述べたシステムの計画に必要内容を具体的に策定する方法について述べているところで、参考になるのは注記である。ここにあるような内容を盛り込んで、システムが有効に機能しているかどうか評価することもシステム要素として必要としている。
6.2品質目標及びそれを達成するための計画の策定
6.2.1
品質目標の設定を要求している。片括弧条項は旧規格の要求事項と異なる点はない。
6.2.2
品質目標達成のための計画策定に必要な要素が書かれている。
a)〜d)までの項目は、当然のこととして、e)については、計画時点でその評価方法の記載を求めている。この点は注意したい。評価を求めているのでその判断基準の設定が必要となる。最終的な品質目標だけでなく、その達成する段階での評価もできるよう最終目標までのマイルストーンの設定も必要だと理解すべきである。
6.3
品質目標設定とその達成に向けた計画の変更の必要性は、結果評価に基づくものになる。
変更の内容はその変更すべき内容に基づいて、変更された計画全体の整合性を要求している。